コラム

FPに聞いた|リノベーション予算を考えるステップを解説

 リノベーションの第1ステップは、予算を決めるところから始まります。リフォーム会社との初回相談でも、予算について聞かれることがほとんどです。けれど、初めてリノベーションする方は「どうやって予算を考えたらいいのかわからない」と、悩んでしまいますよね。

今回は、リノベーションの予算を考えるステップを、FPから聞いた話をもとに解説していきます。
リノベーションを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.リノベーションにかけられる全体の予算を考える

 予算を考えるときに、初めにするのは「全体の予算を決めること」です。まずは、リノベーションにかけられる費用の上限を考えてみてください。
費用の上限を決めたら、その金額をすべて現金で支払うのか、それとも住宅ローン(リフォームローン)を組むのか、現金とローンの比率はどのくらいにするのか、などを決めていきます。

 住宅ローンを組んでのリノベーションを検討している方は、年収によって借入額が決まってしまうため、借入可能額をシミュレーションしたうえで予算を考えなければなりません。
また、「自己資金をどこまで出せるのか」というポイントも重要になります。例えば、住宅ローンの借入可能額が2,000万円程度、自己資金に200万円を用意できるのであれば、予算は2,200万円に決まります。

そのほかにも、両親からの援助や補助金なども加味しながら、全体の予算を考えてみてください。

2.リノベーションに必要な資金を知る

 リノベーションの予算を考えるときには、工事費用にばかり目が行きがちですが、リノベーションにかかるのは工事費用だけではありません。工事費用以外にも、次のような費用を考えておく必要があります。

  • 家具、家電
  • カーテン
  • 仮住まい
  • 引っ越し
  • 荷物の預かり

 間取りを変更したり、部屋のイメージを変えたりすると、既存の家具や家電、カーテンが部屋のテイストに合わなくなり、買い替えが必要になることも。特に室内を大きく変える場合には、家具一式の買い替えが必要になる場合が多いです。
オルカサにはインテリアコーディネーターが在籍していますので、家具の買い替えでお悩みの場合はぜひご相談してください。

 また、工事の規模にもよりますが、工事中に仮住まいが必要になるケースもあります。間取りを変更する場合や、床や壁を取り払って行うスケルトン工事などは、一時的に仮住まいに移り住むこともあるでしょう。
その場合、手持ちの荷物が仮住まいに入りきらない場合には、荷物の一時預けサービスやトランクルームを利用することになり、さらに費用はかさみます。

 これらの費用はそれぞれだと大きな金額ではありませんが、すべて合わせると数十万〜数百万は必要です。予算に入れ忘れてしまうと、貯金から捻出する、または工事予算を削ることになるので、必ず予算に含めておきましょう。

3.こだわりたい部分を決める

 予算を考える準備として、リノベーションでこだわりたい部分を決めておくことも大切です。例えば、「間取りを変更して書斎をつくりたい」「断熱性を高めたい」「壁付キッチンを対面キッチンにしたい」など、こだわりたい部分、希望などを明確にしておくと良いでしょう。
工事費用であれば、工事内容から費用が自然と決まりますが、多くの人が悩むのが「水まわり設備」「床材」「壁紙」の3つです。

 リノベーションをする際には、水まわり設備や床材、壁紙などを選びにショールームに行きます。展示されている商品のすべてを見学して比較検討するため、どうしても高いグレードの設備やオプション類が良く見えてしまうのです。

 けれど、あれもこれもと高いグレードばかりを選択すると、費用は際限なくかかってしまいます。水まわりをこだわるにしても、設備のどこに費用を充てるのかをしっかりと考えることが大切です。設備で悩んだときには、希望や予算も踏まえてプロに相談してみましょう。


4.予算を部分別に振り分ける

 全体の予算とこだわりたい部分を決めたら、最後に予算を部分別に振り分けます。細やかな予算は実際にプランナーと相談しなければわからないので、ざっくりとした振り分けで構いません。「どこに」「どの程度」の予算を充てるのか決めておきましょう。

 工事費用はリフォーム会社によって異なるため、相談してからの予算組みになります。そのため、「水まわり設備は300万円程度」「家具、家電費用は30万円」「仮住まいと荷物預けに40万円」など、工事費用以外の予算の振り分けを考えてみてください。

 実際にどのくらいの費用がかかるのかは、リフォームのプロであるプランナーに相談するのが一番です。予算を伝えれば、予算内でできる工事内容の説明やプランの提案を受けられます。また、希望を通すと予算を超えてしまいそうな場合には、調整もしてもらえるでしょう。

 プランナーと予算や希望を相談しながらプランを進めていくことが、リノベーション成功の鍵です。オルカサでは、ヒアリング後に一次提案と見積もりをお出ししますので、提案をもとに予算を考えながらプランを進めていくことができます。

まとめ

リノベーションの予算は、以下の4ステップで考えましょう。

  1. リノベーションにかけられる全体の予算を考える
  2. リノベーションに必要な費用を知る
  3. こだわりたい部分を決める
  4. 予算を部分別に振り分ける

 このなかでも特に大切なのが「こだわりたい部分を決める」ことです。リノベーションは、自分や家族の暮らしを豊かにするために行うものなので、希望はできるだけ詰め込んだほうがいい と言えます。そのなかで、何を取り入れて何を諦めるのか、取捨選択をしながら予算を考えてみてください。

 予算やプランニングなど、リノベーションでお悩みの方は、Orcasa(オルカサ)にご相談ください。ヒアリングはもちろん、現地調査も行っております。問い合わせフォーム、または電話からご連絡ください。