和室に必ずと言っていいほどある押し入れですが、最近はベッドで寝ている方が多いので押し入れを布団以外の物を収納する場所として使っている方も多いのではないでしょうか。
押し入れは布団やサイズの大きいものが収納できる大容量の収納スペースですが、仕切りや棚がないので小さいものや衣類などを収納したいときは使い方に工夫が必要です。押し入れのサイズに合わせた衣類の収納ケースもつくられていますが、奥行きの深い引き出しは奥にしまった物の出し入れがしにくく、引き出すスペースも必要なので、押し入れを前後に分けて使うことをお勧めしています。
使用頻度の高いものを手前に置きましょう
例えば日常的に使っている掃除機は手前、扇風機やヒーターなどの季節家電は後ろへ。衣類ならキャスター付きの収納ケースを2つ用意して、夏物と冬物を分けておけば衣替えの時は前後を入れ替えるだけでOK。
上段も2列タイプのハンガーラックを置いてよく使うものを前列、季節外の服や礼服などは後列に掛けておくと無駄がなく収納できます。ただし、詰め込みすぎてしまうと奥のものが取り出しにくくなったり、前後の入れ替え作業が大変になってしまいますのである程度余裕をもって収納することが大切です。
思い切りよく計画的なプチリフォームもおすすめ
それでも使い勝手がよくないと感じたら思い切ってウォークインクローゼットや物入にリフォームしてしまうのもいいでしょう。その際には収納するものは衣類がメイン? ハンガーに掛けるのか畳んで収納するのか……それとも旅行用のスーツケースやゴルフバックなのか。使い方や入れるものを決めてからどのような形状の収納スペースにするか決めてください。特にお雛様やクリスマスツリーなどサイズが大きめのものの場合はサイズの確認も忘れずに!
また、来客用や季節外の布団を入れておく収納は欲しいけれどお部屋は洋室にリフォームしたい、という場合は押し入れの奥行はそのままで襖をインテリアに合わせた建具に変更することもできます。
ちょっとした工夫と、プチリフォームで押し入れはもっと使いやすくなりますよ!